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素粒子物理

物理学にとって数学は自然現象を記述するための道具である。だから現象があって初めてそこに数式(理論)が存在する。逆に言えば、そこに数式(理論)があったからといって、それが現象を示すとは限らないということである。このことを常に念頭におきながら物理学は研究されなければならない。
物理が扱う分野は非常に幅広い。対象は素粒子から宇宙のスケールにまでに至る。この中で、実験に比べ理論が圧倒的に進んでいる分野がある。それは素粒子物理だ。素粒子物理とは10の−10乗(メートル)以下のスケールの現象を扱う分野である。素粒子のスケールがあまりに小さすぎるため、実験による現象の確認が難しい。また、一つの実験を行うのに膨大な費用と時間がかかるため、なかなか実験ができないことも理由に挙げられる。
理論が先行している物理は非常に危険である。理論が先行するということは、数式の変形のみで新しい物理現象を示すことを意味する。この新しい物理現象は一般に、'予言'と呼ばれ、それが実際の現象を示しているかは実験をしない限りわからない。つまり理論から生まれた現象は、あくまで空想の産物にすぎないということである。なかには、空想の理論をもとに更に発展させた理論も存在し、そのような理論はよもや現実と乖離しすぎていてよもや、SFとよんでも過言ではない。
理論物理学者は、常に実験(現実の現象)ありきの理論であることを意識しなければならない。特に、素粒子物理をやっている人間は、最もその落とし穴にハマりやすい分野であり、より気をつけなければならない。素粒子実験の早急の発展を望む。

テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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