院試解答研究所

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自然保護

自然保護は世間一般において、普遍的に肯定すべき命題として認知されているといってもよいであろう。確かに、考えてみると肯定するための根拠はすぐに出てくるが、否定するための根拠を示すのは容易ではない。
人類が守るべき自然だが、我々が普段認識している自然とその原義は異なっているように思う。
一般に自然とは、人間が全く手を加えない地球上に存在するものを指す。その意味での自然保護を考えるのであれば、我々は否定するであろう。秩序のない自然で人間が生きていくのは大変であり、そんな生活はしたくないからである。従って、この場合ほとんどの人間が否定派に回るだろう。
一方で、我々が認識する自然とは例えば田園風景がそれにあたる。我々はあたり一面の田園風景を見たとき、自然が豊かな場所だと思う。しかし実際には、田園は人間が農作物を作るために人間の手によって破壊されたものであるため、自然ではない。大いに人間の干渉が介在している人工物である。このように世間一般で使われる自然とは、少なからず人間の干渉がある自然を指す。この意味での自然保護なら、否定する人間はいないだろう。自然を人間の管理下におき、支配できればそれほど人間にとって都合の良いことはないのだから。
このように自然に対する認識のズレが自然保護を肯定すべき命題としている要因の一つと考えられる。
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テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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